
こんにちは!
この記事は前回書いた投資信託について解説した記事の応用編となります。
前回では書ききれなかったファンド選び、リバランス、出口戦略について私なりの考えも含めて解説をします。
そのため投資信託についてもう少し詳しく知りたい方は合わせて読んで下さい。
ファンドの選び方
ファンドの代表的なカテゴリーは株式、債券、REIT、コモディティの4つというのは前回お伝えした通りです。
そしてこのファンドには運用形態によって二種類に分けられるため、違いを簡単に説明します。
インデックスファンド
日経平均やTOPIX等の指数に連動するように設計されたファンド。
組み入れ銘柄は指数の構成銘柄とほぼ同一なので個別銘柄の分析を必要とせず、運用コスト(信託報酬)が低いというメリットがある。
アクティブファンド
指数を上回ったり、指数の概念にとらわれないでリターンの獲得を目指すファンド。
ファンドマネージャーが企業の分析をした上で組み入れ銘柄を決めたり、入れ替えを行って手間をかけて運用する。
そのため運用コストはインデックスファンドよりは高い傾向にある。
このような違いがあります。
また統計的にはアクティブファンドの長期的な成績はインデックスファンドの成績と比較して劣っているというデータがあります。
そのため初心者はインデックスファンド中心のポートフォリオが無難でしょう。
例えば私の投資しているファンドの信託報酬では
インデックスファンド 0.1%~0.5%
アクティブファンド 1%
ほどの違いがあります。
また、あくまで私の選んだ銘柄の場合ですが、投資成績もアクティブファンドがインデックスファンドに負けています。
ではアクティブファンドは全てダメなのか?と言うとそうとも言い切れません。
アクティブファンドは各々のファンドマネージャーの運用ポリシーが反映された個性のあるファンドと考えています。
なのでポリシーや投資方針に共感できて「このファンドに投資したい!」と思えるなら選択肢としてはありです。
大事なのは定期的にファンドごとの成績をチェックする事ですね。
そこで自分の納得いかない成績なら解約や損切りも考えましょう。
こんなファンドには注意!
ファンドには他に以下のようなタイプも存在しますが、選ぶ際には慎重になった方が良いものが多数存在します。
高利回りを強調したファンド
債券型のファンドですが、キーワードとしてハイイールドという言葉がある金融商品は要注意です。
例えばハイイールド債券とは簡単に言えば利回りが高く、格付けが低い債券を扱った金融商品の事です。
格付けが低い=格付け会社が信用力が低いと判断したという事ですのでハイリスクハイリターンな値動きに注意しなければなりません。
毎月分配型
毎月分配金を配ることをアピールしたものです。「毎月分配金がもらえるなんて良いじゃん」と思いがちですがカラクリがあります。
というのも分配金の原資はそのファンドに投資している投資家のお金から出るものだからです。
つまり分配金の支払いが行われるたびにファンド全体の資産が減るために基準価額が下がります。
それに分配金には受け取った分だけ税金がかかります。
このような理由から長期的な値上がりリターンを期待した運用を考えれば投資するメリットがほとんど無いと言わざる負えません。
通貨選択型
ハイイールド債券や新興国債券、高配当株式と高金利通貨を組み合わせたものです。
通貨はトルコリラやメキシコペソなどの複数の通貨から選択できます。
投資対象の通貨よりも金利の高い通貨で為替ヘッジを行うことで高い分配金を出せる仕組みを強引に作りだしたものです。
為替ヘッジとは?
将来の為替レートを現時点で約束し、決められた期日に約束したレートで交換する取引の事。
通常は日本から海外の金融商品に投資する際に円相場の変動による損失を避ける手段として行われる。
この金融商品の損益の発生要因は複雑で以下3つの要素で決定されます。
①投資対象資産の損益(〇〇ハイイールド債券など)
②投資対象資産の通貨と選択した通貨の短期金利差
③選択した通貨と日本円の為替損益
というように仕組みが非常に複雑です。
それに選択できる通貨であるトルコリラ、メキシコペソなどの新興国通貨は値動きが不安定なため損失が大きくなるリスクが高いです。
バランス型
株式や債券、REIT、コモディティなどに分散投資してくれるファンドです。
つまり【〇〇ファンドバランス型】みたいな金融商品一つに投資するだけで分散効果があります。
またファンドマネージャーの方でリバランス作業もしてくれるので管理が楽な特徴があります。
ここまでの説明で「初心者には楽そうで良いな」と考えがちですが注意が必要で、中には信託報酬が割高なファンドも存在します。
とはいえ私が調べたところ信託報酬が0.2%くらいの安いファンドも多数あるので先に紹介した中では良心的な部類だと言えます。
個人的には初心者の選択肢としては手数料に気を付ければありなんじゃないかと考えています。
以上が注意したいファンドの説明でした。
共通点として仕組みが複雑、ファンドマネージャーの運用の手間がかかるなどの理由で信託報酬が割高傾向だという特徴があります。
それでも試してみたいなら割合を低めに抑え、おまけ程度に投資することをおすすめします。
やはり基本はシンプルで分かりやすいファンドが一番だという事です。
ポートフォリオの応用例
私の運用している投資信託ですが株式51%、債券35%、REIT8%、コモディティ6%の割合でポートフォリオを組んでいます。
そのうち株式は51%中(国内30%、米国60%、新興国10%)というように分けております。
さらに国内株式(日経225、TOPIX、マザーズ)、米国株式(NYダウ、NASDAQ)、新興国株式(インド、ベトナム、中国、ロシア)
というように超細分化して個々のファンドの割合もリスクによって微調整して積み立てています。
初心者だとここまでする必要は無いですが、私の場合自分で考えて投資してる感があって好きなので敢えて複雑に組んでいます。
ポートフォリオの診断ツールによっては国内株式が海外株式より多めの結果になる事もありますが、個人的には少し疑問です。
なぜかというと米国株式と日本株式の30年長期チャートで比較・数値化したデータを見るとここまで違いがあるからです。
もちろん今後どうなるかは誰にも分かりません。
ただ運用期間を考慮する事、相場観を持つ事、日々の経済動向に注目する事ぐらいは必要だと考えています。
節税効果のあるNISA口座
みなさんはNISA口座というのをご存じでしょうか?
通常は投資で得た利益には金融所得税として20%の税金がかかります。
※正確には確定申告の方法によって口座区分に違いがあり、利益額と税金の計算方法が多少変わります。
それに対してNISA口座を開設し、その中で売買して発生した利益には税金がかからないという大きなメリットがあります。
他にも投資信託専用の積立NISAというのもあります。
分かりやすい比較表があったので貼ってみます。
ただデメリットもあり、
①損益通算ができない
②繰越控除ができない
③レバレッジ取引を行う際に代用有価証券としての適用ができない
というデメリットがあります。
そのうち代用有価証券について解説したサイトが少ない印象を受けるので簡単に説明します。
これは信用取引などのレバレッジ取引の際に株式、投資信託の資産を0.7倍で担保に出来るという仕組みです。
例えば100万円分の株式や投資信託を保有している場合、70万円分を担保にしてレバレッジをかけられます。
そのため現金のみを担保に差し出して取引するより、大幅に資金効率が上がるという仕組みです。
それがNISA口座で株式や投資信託を保有して取引すると担保としては計上が出来ないという事ですね。
ただレバレッジ取引の予定がない人には関係がありませんし、中級者以上のハイリスク取引なので参考までに説明しました。
損益通算や繰越控除についても投資信託中心で取引をすると決めていれば影響は小さいと考えています。
気になる方は解説しているサイトがたくさんありますので調べて下さい。
投資信託だけしかないと決めているのであればNISAは利用すべきです。
リバランスとは?
投資信託を一定期間運用していると相場状況も変化しますので最初に決めたポートフォリオの配分も崩れてきます。
利益も追求しつつ、リスクも抑えた運用を行うためにはリバランスという作業が必要になってきます。
例えば運用開始時のポートフォリオが下図の設定だったとします。
運用を開始してから1年の間に債券価格に変化が無く、株式市場が強い上昇をすると下図のように比率が変化します。
利益が発生したのは良いですが、株式比率が高くなった分リスクも高くなります。
それを当初設定した比率に戻す作業というのがリバランスといいます。
方法としては
①比率の高い資産を売却して、その分の金額を比率の低い資産の購入に充てる。
②比率の低い資産を追加購入して全体のバランスを整える。
の2パターンあります。
リバランスについては諸説あり、そもそも必要ないという意見もあります。
またファンドによっては解約分の手数料が発生する場合もあるのでリバランスの頻度には注意です。
リバランスの頻度についても人それぞれですが一般的には半年から1年に1回くらいはした方が良いでしょう。
出口戦略は重要!
投資したものは利益が出た上でいずれ現金として回収する必要がありますよね?
そこで今後の運用期間、計画を考えた上での出口戦略が必要です。
①定率で取り崩し
ある程度の期間を運用していくとそれなりに利益が発生しますが、一番最悪なのは解約しようと思ったタイミングで暴落することです。
そうならないためにも例えば年に全体の何%かを取り崩して解約というように一定の率で取り崩す方法があります。
〇〇円という金額ベースの取り崩しだとそのうちポートフォリオが崩れやすくなるので一定の率というのがポイントです。
また定年を機に投資の規模を縮小したいと考えているのであれば50歳過ぎあたりから取り崩し率を上げるというのもありです。
②ポートフォリオ比率の変更
ポートフォリオ比率はリスクの取れる若い世代=運用期間が長いほど株式比率が高い設定になっています。
それを解約、縮小したいと考える年齢(時期)が近づくにつれて株式比率を低下させて債券比率を高める方法があります。
値動き的に株式より穏やかな債券比率を高めることで保守的でリスクを抑えた運用が可能です。
③必要になったら取り崩す
シンプルにお金が必要になったら取り崩したり、解約をしてお金を使っていく。
これが一番わかりやすいですね。
当たり前ですが人は死んだらあの世にお金を持っていけません。
そういう意味ではお金が必要なのに「まだ上がるかも」と欲張ったり、もったいぶる事は得策ではないという事です。
特に年齢が上がるにつれて意識するべき事ですし、使うべき時に使うのがお金ですから出口戦略としては大事な考え方ですね。
まとめ
以上が投資信託の運用についての応用編でした。
投資信託は初心者向けとしては最適な投資だと考えていますが、胡散臭いファンドが存在しているのも事実です。
販売会社(銀行や証券会社)も手数料の割高なファンドやハイリスクな商品を顧客に勧めることで成績になるのが現実です。
全国規模の某大手銀行が70歳以上の高齢者に投資信託を平気で販売して問題になった事例があることからもそれは明らかです。
投資する側も【おすすめ商品】だからとすぐに信用せずにリスク、成績、コストなどを考慮した上でファンド選びをすることが大切です。
投資信託を考えている方にこの記事が少しでも参考になれば幸いです。
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