
こんにちは!
今回の記事ですが、今まで投稿した記事とは少し趣旨を変えまして、検証対象が投資系の有名人物ではなく「仮想通貨」そのものを対象とした検証していきます。
まず前提として私は仮想通貨の存在そのものに否定的、懐疑的なスタンスです。
検証記事ですのでなるべく「中立的、客観的な現象や事実」を意識して執筆したつもりではありますが、元々のスタンスが故に全体的に批判的な論調になる事をご了承ください。
ところでなぜ仮想通貨を検証しようかと思ったのか?
実は物は試しと思い、【GMO コイン】にて仮想通貨取引用の口座開設をし、一回だけ取引をしたことがあります。
それで取引するにあたってテクニカル的に見たときに継続性、再現性のあるトレードが果たして可能なのか?という視点で仮想通貨のチャートを徹底検証したことがあり、その結果、仮想通貨独特のクセや特徴が何となく見えてきたのでテクニカル的な観点からどういったリスクがあるのかを伝えたいというのが本記事を書くことになったきっかけです。
仮想通貨に関しては世界中で良くも悪くも注目度が高い存在なので調べていくうちにリスクやテクニカル分析に関した話題だけにとどまらず、他にも記事にしたいようなトピックがありましたのでそれも含めて仮想通貨について自分なりの視点で検証していきたいと思います。
金融商品としての仮想通貨の特徴
まず最初に金融商品としての仮想通貨にはどのような特徴があるのかの解説をします。
ボラティリティが大きいので大きな利益が狙える
仮想通貨の金融商品としての大きな特徴として値動きの幅(ボラティリティ)が大きいという特徴があるので上手く利益の出るポジションを仕込むことができたら大きな利益を短期間で狙えます。
ただ大きな利益が出ることは大きな損も出る可能性も同時にあるという事なので表裏一体の関係です。
【リスクをテクニカル分析で徹底検証】の項ではもうちょっと詳しく触れていきます。
値動きが読みづらい
仮想通貨はFXや株などの金融商品と比較して「トリッキー」「唐突」「極端」などという言葉が当てはまるような予測しづらい値動きがあるのが特徴です。
これについては【リスクをテクニカル分析で徹底検証】の項で詳しく触れますが、単純にボラティリティの大きさだけでは計り切れない難しさやリスクがあります。テクニカル分析の観点から『読みづらさの理由』に迫っていきたいと思います。
24時間365日の取引が可能
株の場合は東京証券取引所が開く時間が平日の9:00-15:00と決められていますが、仮想通貨市場の場合は取引所は24時間365日の間ずっと開いています。(メンテナンス時間除く)
FXや先物等も市場が24時間開いていますが、仮想通貨のように土日までは開いていないのが大きな違いです。
なので平日は忙しい人でトレードが出来ない人に注目されていると思います。
また平日のみならず土日祝日もトレードしたいと思っている人にもメリットはあるのかと思います。
休みなしの取引はお勧めしない
先ほど仮想通貨のメリットから土日祝日もトレードできるという利点を書きましたが、休み無しでの取引はお勧めしません。
確かに私も株式市場でもみ合い相場が続いてほとんど動かない週なんかだと退屈なので「土日も開いてたらなぁ」と思いますし、株式市場のトレーダーあるあるだと思うのですが、平日の祝日はそれだけ取引日数が減るので邪魔だなと思う人が多いはずです。
とはいえ「休むも相場」という格言もある様に適正な判断力をキープするためにも脳を休めてクールダウンさせる期間は必要です。
なので休みの日は私の場合は一週間の振り返りを記録したり、来週の戦略を立てたり、映画や本を見たりなどして息抜きをします。そういう意味でメリハリは必要ですね。
私が思う仮想通貨への不審点
冒頭で仮想通貨に対して否定的・懐疑的なスタンスだと書きましたが、何故そう思うのか?についてポイントを挙げてみました。
・通貨としての3要素の不足
・著名人の言動に影響される値動き
・種類が多すぎる
・詐欺などの犯罪絡み
それでは順に解説していきたいと思います。
通貨としての3要素の不足
私が仮想通貨に抱く不審点で一番大きい部分はここですね。
お金に必要な三大機能は
①価値尺度機能(商品やサービスの値打ち、価値を決める物差しとしての機能)
②交換手段機能(交換の媒介として機能)
③価値保存機能(保有しているお金を銀行に預ける、金庫にしまうなどして、将来使うために蓄えておく機能)
と言われていますが、引用元のサイトの説明だと仮想通貨は一般的な買い物としての決済手段としてはまだまだ進んでおらず、金融商品として保有する③の価値保存機能しか充実していないと言われています。
要は「通貨」と名乗るからには普通にいろんな店で使えて、店頭に並んでいる商品の値段が円の他にビットコイン価格表示で販売するなど国民生活に浸透している存在であるべきだと思いますが、現状は投機目的がメインの金融商品で送金機能や決済で使えるお店が一部あるというだけの現状です。
私から言わせれば高値で買って暴落したら大きく目減りする可能性がある時点で③価値保存機能も果たしてまともに機能してるのかさえ疑問です。
著名人の言動に影響される値動き
2021年にテスラ自動車の共同創設者のイーロンマスクがビットコインについてあれこれとツイートをする度に価格が乱高下するという出来事があり、印象に残っています。
実際のツイート内容と価格変動はどんな感じだったのかを紹介します。
※引用元 日経ビジネスの記事から抜粋して編集
・2021/1/29 マスク氏がツイッターのプロフィール欄に「#bitcoin」と記載。5600万人以上がフォローするマスク氏の影響力は大きく、3万ドル台前半だった価格は4万ドルに近づいた。 ・2/8 テスラがビットコインを15億ドル相当購入していたことを開示。同時にテスラ車をビットコインで買えるようにする方針も明らかにした。さらに同月19日に「現金に比べればましな流動性の形態」だとツイート。結果、価格急騰。時価総額が初めて1兆ドルに。 ・4/1 「宇宙開発のスペースXはビットコインを月に置いてくるつもりだ」とツイート。同月14日に6万5000ドル近くの最高値を記録。 ※4/26にはテスラが2.7億ドル相当のビットコインを売却していたことが判明。 ・5/13 「ここ数カ月の電力使用量は狂気だ」として、テスラでのビットコイン決済の中断を突如発表。この日、5万ドル近辺まで10%以上下落。 ※この記事では詳しく取り上げませんがビットコインのいわゆるマイニングという作業が電力を膨大に使用し環境負荷をかけているという批判が関係していると思われます。 ・6/4「#Bitcoin」にハートが割れた絵文字をツイート。 ・6/13 「採掘者によるクリーンエネルギーの合理的な使用が確認でき、将来のポジティブなトレンドが見られれば、テスラはビットコインによる決済の受け付けを再開するだろう」とツイートをし、10%ほど上昇。
一連の動きはこんな感じですが、Twitterのプロフィール欄にビットコインのハッシュタグを付けただけで価格が急上昇するとは驚きの影響力ですよね。
イーロンマスクがツイートしたり、テスラに動きがあるたびにビットコインはまるで振り回されているかの如く乱高下を繰り返したのです。
やはりここで問題なのは、影響力のある個人がツイートをしただけで仮想通貨市場が大きく動いたという事実です。
あと引用元の記事を見て初めて知りましたが、どうやらそれを取り締まる仕組み(法的根拠)がないという事らしいです。
実際のところイーロンマスクが仮想通貨市場を意図的に動かしたかどうかはわかりませんが、仮に「どうやら自分の書き込み次第で価格が操れるらしい」と本人が認識し、しかも株価操縦の様な罪に問われないのだとしたら、、、
自分がもしイーロンマスクの立場だったら間違いなくポジティブなツイートの前に大量に買ったりなどの仕込みをします。
この一連の動きに振り回されてもしかしたら人生が狂った人々がいるかもしれませんね。
ちなみに彼は柴犬がモチーフの「ドージコイン」にもTwitterで言及して、一時は年初から150倍の値をつけたそうです。
種類が多すぎる
仮想通貨とは言えばビットコインやリップル、イーサリアムなど、、ここら辺は有名ですが、草コインと言われるマイナーなモノも合わせれば全部で600種類以上もあるとの事。
どうやら仮想通貨のブロックチェーンやプログラミングの仕組みが関係しているらしいですが、その分野には疎い為、説明を見てもよくわかりませんでした。勉強不足といえばそれまでですが、単純に法定通貨の代替の機能や決済面での融通を効かせるための目的で発行したのであればここまで種類が必要な合理的で納得する理由は未だ知りません。
それに先ほど紹介したドージコインもそうですが、もはやギャグでふざけているとしか思えない仮想通貨もあり、なおさら不審に思います。
詐欺事件など犯罪絡み
国民生活センターのデータによれば仮想通貨に関する詐欺の相談が毎年3000件近くかそれ以上も寄せられているようです。

事例として
・アプリで知り合った人に紹介され、暗号資産を購入して海外のサイトに送金した。さらに本人確認資料として運転免許証の画像を送付したが、サイトと連絡が取れなくなった。 ・SNSで知り合った女性に海外取引所未上場の暗号資産を紹介され購入したが、騙されたと思う。返金してほしい。 ・インターネットの投資コミュニティに入会し、「これから上場予定の仮想通貨を購入すれば最低20倍になる」と言われてお金を振り込んだが、担当者と連絡が取れなくなった。
などがあります。投資系の詐欺事案は仮想通貨に限らず、FX自動売買ツール、投資信託など多岐にわたりますが、共通して言えるのは
・証券会社等の企業を通さない素性の知れない個人間のやり取りは一番警戒すべきだという事。
・しっかり仕組みを理解できないものに関わらない。
・簡単に儲かる話は存在しない認識を持つ。
という事などが防止策になると思っています。
他に仮想通貨絡みの犯罪ではコインチェック事件やマウントゴックス事件など運営会社のセキュリティ上の不手際が原因で顧客の資金が流出した事件があったり、普通の証券会社や銀行じゃほとんど聞かないような不祥事が起きたという事も気になります。
ただ証券会社でもSBI証券で9864万円が流出した事件が起きており、事件の1か月後に流出した資金の一部を引き出したとして逮捕者が出ています。

仮想通貨を取りまく現状
このようにいろいろと話題の尽きない仮想通貨ですが世界的にどのような扱いなのか、各国ごとの気になる話題をまとめました。
・NY市長が初給料を仮想通貨で受け取る(アメリカ)
2022年1月にニューヨーク市長に就任した就任したエリック・アダムスが市長としての初給与を仮想通貨で受けとった。 フィンテックなどをNYに誘致するためのアピールが狙いで、就任して最初の3回の給与は仮想通貨で受け取ると公約を出していたとの事。
・ビットコインを法定通貨にした国(エルサルバドル)
2021年9月8日にエルサルバドルはビットコインを法定通貨に加えた。 ブケレ大統領は「利便性が向上し、経済的メリットがある」と強調する。 エルサルバドルは多数の国民がアメリカで出稼ぎし、本国の家族らに送金している実態があり、その割合はGDPの約2割もある。 そのため送金コストが安い仮想通貨の利用を促進させ、送金金額が増えて経済が活性化する可能性を狙っている。 ただ、この政策には国民からの反発も大きく、世論調査では国民の4分の3以上がビットコインの法定通貨採用に懐疑的という結果で、多くの国民は引き続き米ドルを使用することが予想されている。
・仮想通貨の決済などの関連サービスをすべて禁止(中国)
中国人民銀行は2021年9月24日に仮想通貨の決済や取引情報の提供などといった関連サービスをすべて禁止すると発表。表向きの理由はマネーロンダリングなど対策だが、本当の狙いは2022年に控えた「デジタル人民元」発行への布石とされる。 デジタル人民元とは中国人民銀行が発行する中国公認のデジタル通貨。中国国内の資金をデジタル人民元に集中させるために仮想通貨関連のサービスを禁じたと言われている。 人民元を世界の基軸通貨にしたい中国にとって、仮想通貨は邪魔な存在。
・通貨不安からの仮想通貨需要(ベネズエラなど)
ベネズエラでは法定通貨ボリバルの価値下落から生活や資産を守るため、また入手困難なドルの代替策として、近年急速に仮想通貨の取引が拡大している。 ベネズエラ以外にも、トルコ、キプロス、アルゼンチンなど、通貨不安が高まった国などで仮想通貨取引が拡大している。最近では、コロナウイルスで経済的な不安が高まったアフリカ諸国で仮想通貨取引が拡大しているとの事。 ちなみにベネズエラでは国独自の仮想通貨「ペトロ」というものを発行している。

※ベネズエラ政府独自の仮想通貨「ペトロ」
国ごとに事情は異なりますが、通貨の価値がもともと不安定な国がインフレやコロナなど経済への不安を持つ出来事をきっかけに仮想通貨に関心を持っているという事情はあると思います。
ただトルコやモロッコなどでは仮想通貨の決済を規制したり、インドも同様の措置を検討するなど仮想通貨の値動きの不安定さを理由に対策を打つ国も出ています。
リスクをテクニカル分析で徹底検証
さてここまで仮想通貨の金融商品としての特徴、なぜ否定的に捉えているかの理由、各国での扱いを解説してきましたが、実際のところトレードしたらどんな感じなのか?どんなリスクが考えられるのかを自分なりにチャート分析した見解を述べたいと思います。
ただトレードの手法、時間軸、銘柄、損切り基準、資産状況はトレーダーで全然違うし人によっては全く参考にならないかもしれないのでこういう見方もあるんだなという感じで見てもらえればと思います。
そもそも仮想通貨の値動きの幅はどのくらいなのか?
仮想通貨のリスクを計る上で独自の方法で検証を行ったデータがあります。
具体的には日足チャートを見て、仮想通貨のリップル、日経平均、マザーズ指数の他に動きが大きいとされる原油先物、FXのランド/円をそれぞれ比較したのですが、各指数の1日の高値と安値の幅を元に1日で何%くらいの上下の値動きの幅があるのかを算出して10日間の平均を取りました。
計測期間は2021/10/6からの10日間で10/6の終値を基準として変動率を算出しました。
相場状況、計測期間、計測方法で一概に言えないのであくまで目安としてなのですが、結果として1日あたりのボラティリティは、
日経平均 1.15% マザーズ指数 2.25% 原油先物 2.74% リップル 6.94% ランド/円 1.43%
という結果になりました。
原油先物はボラティリティが高いと言われていますが、リップルはそれの2.5倍の動きをしているのでいかに日々激しい動きなのかが分かるかと思います。
ただし日本の仮想通貨市場はその値動きの激しさの為か、金融庁の規制が入ったようで現在かけられるレバレッジは一律2倍までになっています。
なので元本を減らすリスクは以前よりは軽減されている印象です。
ボラティリティの大きさの説明のためにビットコインの日足チャートを載せます。

・2022/2/24(黄丸)は前日の終値を基準として計算すると高値と安値の幅が非常に大きく約15%も動いています。
・3/2(赤丸)の終値から3/5の白丸(11:30現在)までの下落率はたったの3日で約12%も下落。
この期間に関しては2/24の長い下ひげで陽線なので上昇の予兆がみられ、3/2が長い上ひげの陰線もしくは【塔婆】に近いサインで下落の予兆が出ていて、結果その通りに動いているので一応ローソク足のサインは機能しています。
ここではローソク足のサインが分かりやすく機能しているケースと言えますが、乱高下な動きには変わりは無いのでトレードしている側からすれば疲れやすく負担は高いと思います。
また高い変動率のために損切りとヘッジポジションの建玉操作をスピーディに行わないと損も広がりやすいのでトータルでの損益に悪影響が出る可能性が高いです。
日足でさえこのような動きのチャートなので4時間足、1時間足、30分足、15分足とトレードの時間軸を短くすればするほどそれだけ翻弄されやすくなることを意味してます。

比較で日経平均の日足チャート。この中では黒丸で囲ったローソク足の変動率が一番大きいが、率で言えば前日終値の-4.2%。日経平均では【大幅な下落】だが、仮想通貨では【平常運転】。この違いは大きいです。
値動きの幅の高さ以上に難解でトリッキーな動き
さて上に挙げたようなケースは乱高下で高いボラティリティとはいえ、私から見ればサインがある程度機能している為、まだマシな相場と言えます。
最初に【金融商品としての仮想通貨の特徴】でも伝えましたが、仮想通貨は予測しづらい動きをする時があります。
これはボラティリティの高さとは別に考える必要があり、状況によってはローソク足と移動平均線のテクニカル分析が通用しないのでは?と思われる相場に直面する場合があります。
どういう点がトリッキーで読みづらいと思うのか?これから詳細に解説していきたいと思います。
まずはこのチャートを見てください。

このチャートはビットコインの日足チャートです。
私は移動平均線の設定値を日足は5,20,60日の3つをメインとしていますが、その設定でのチャートの流れだと一部期間ではみ出てはいるものの、20日移動平均線(緑色の線)が抵抗線のような機能をして下落トレンドを形成しているのがわかります。
そして2022/2/4(白丸部分)に大陽線が出現し、20日移動平均線を突き抜けた事で今までの下落基調の流れが変わって上昇の兆しが出てきます。
ここまでならどの指数や銘柄でもトレンドの転換の手掛かりとしては普通にあるのですが、ここで問題にしたいのは2/4の大陽線の上昇率が約12%と急に上がり過ぎているという事。
結局その後も上昇し、2/3から見れば22%も上がりました。
つまり2/4以降の動きでなるべく早めに流れが変わったのか?と判断しないと売りポジションの含み損が大幅に膨らむ可能性があるわけですね。
結局その後は2/4の上昇前に近い水準までは下落をしているので売りポジションの損切りを急いでしなくても良かった可能性もありますが、ここまで激しい動きだとポジションや口座の資金次第では2/4の上昇の時点で強制ロスカットで決済される可能性もあるでしょうからいずれにしろ難しい相場と言えます。
2つ目のパターンも紹介します。

このチャートでは2021年の7月末あたりから上昇トレンドを形成してきましたが、9/7(白丸部分)で大幅な下落をして、一時期間は60日移動平均線を割るところ(赤丸部分)まで下落しています。
9/7は前日の9/6の終値比較で約9.2%下落しています。下落率もなかなかですが、このチャートの難しさは9/6までのローソク足の情報では下落の兆候がほとんど掴みづらいという事です。
普通は上昇⇒天井⇒下落というように相場の流れが変わるときは天井付近でローソク足のサイン的には上ひげ(高値圏で出れば上値の重さ)、十字線(拮抗、迷い)、塔婆(高値圏で出れば上昇からの転換を示唆)、陰線(始値より終値が安いという意味なので弱気サイン)がちらほら出てくるパターンが多いので「もうしかしてそろそろ下落しそうかな?ちょっと試しに売りポジション入れてみるか?」みたいな感じで下落を予想し、備える余地があるのですが、上のチャートではそのようなサインは無く、9/7に唐突に大きな陰線で一気に9%下落して、赤丸付近までの安値も見れば計16%近くの下落になります。
結局また上昇して、10/5には9/7の下落前までの水準まで回復はしているのですが、1つ目のパターン同様、口座資金やポジション次第では回復するまで待たずに強制ロスカットの可能性があり、利益の蓄積が困難な可能性があります。
比較として日経平均のチャートも載せます。

これは2021年の春ごろのチャートで分かりやすかったので載せましたが、黒丸で囲ったところは、そこまで長くないですが上ひげの出現があったり、陰線が増えたり、十字線が出現したり、上値をなかなか更新せずもみ合ったりなど典型的な下落を予想させるような動きやサインが出た後に実際に下落をしています。
誤解を防ぐために言いますが、仮想通貨でも上の日経平均のような分かりやすいサインで相場が動くパターンは普通にあるし、テクニカル指標が常に機能しないと言いたいわけではありません。
ただ仮想通貨特有の元々のボラティリティの高さ×予測不可能な急変が組み合わさった時はものすごくタチが悪く、短期間で損失が広がる可能性が高いという事です。
仮想通貨の中でメジャーなビットコインでさえこういう動きなのでそれよりマイナーで値動きが荒い草コイン等はなおさら難易度が高いと思って間違いないかと思います。
逆に日経平均もここ近年の相場は難しいのでテクニカル的にも読みづらい乱高下は結構あるのですが、何度も書くとおり、ボラティリティが仮想通貨と比べれば大したことが無いので心穏やかに落ち着いてトレードできます。
そこら辺の違いはかなり大きいと言えます。
エンベロープは使えるかも?
仮想通貨に関しては以上の分析でローソク足、移動平均線だけだと難しい相場がある事が分かりました。
ではそれ以外で何とか使えそうな分析は無いのか?ということで目を付けたのが「エンベロープ」です。
マイナーっぽい指標な気がしますが、GMOコインでは表示対応しています。
移動平均線とその線から上下に何%解離してるかのラインが表示されるテクニカル指標です。
実践では買われ過ぎ、売られ過ぎを見る逆張り的な使い方が出来そうです。
私自身別に使いこなしてるわけじゃないのですが、設定値は移動平均⇒20日、乖離⇒10%でちょうど良さそうな気がします。興味があればいろいろ設定値をいじって試す価値はあるかも知れません。

※少し見づらいが赤い線が移動平均線、上下の青い線が移動平均線からの乖離ライン。何となくだが上下のレンジ内に収まるパターンが多い気がするので逆張りに使えるかもしれない。
まとめ
以上が仮想通貨の独自の検証結果です。
全体的に批判的な感じですが、それでも仮想通貨をトレードしたいと思うなら余裕資金でかつ全部無くなっても良いかな?と覚悟を決めれる程度の資金でのトレードをお勧めします。
資金に余裕のある人が半分ゲーム、ギャンブル感覚でやるのなら全然アリですが、資金に余裕のない個人トレーダーが仮想通貨メインで資産形成してやるぞ!と気合を入れてやるものではないと思います。
それか今まで説明したレバレッジをかけた取引じゃなくて、現物取引で暴落後の安くなったところを狙って買ったり、少額での定期的な積立というのはやっても良いのかも?とは今記事を書いていて思いました。
現物取引は
①手持ちの資金のみでレバレッジはかけられない。
②買いだけの取引なので下げで利益は取れない。
というデメリットはありますが、レバレッジ取引のような強制ロスカットは存在しないのでメンタル的な負担は軽いというメリットがあります。
それに月足チャートで見れば初上場の2011年頃以降激しい上下を繰り返しつつも上昇トレンドを形成しているので下手に下げを狙ってからの上昇反発で売りポジションで損失を出したり、ロスカットで資金を減らすよりは安いところを狙って現物買いのみで取引した方が楽だし、利益として残せる可能性は高いのではという考え方もできます。
※ビットコイン 月足チャート

いずれにしろ値動きが荒くて読みづらいのは変わらないし、今後仮想通貨が順調に価格が上がるという保障はどこにもありませんので個人的には遊び金でちょこっと買ってみて儲かったらラッキー、損したらドンマイくらいのノリでやったほうが無難かと思います。
仮想通貨を検討してる人にこの記事が少しでも役に立てば幸いです。
お読みいただいてありがとうございました!
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