
こんにちは!今回はFXとはなんなのかについての記事になります。
FXについては証券会社の宣伝でもよく見ますし、SNSでも実践しているトレーダーがたくさんいますので身近に感じますよね。
投資初心者にもお勧めできますが、大きな損をしないで安定した運用をするためには気をつけなければいけないポイントがあります。
この記事ではあなたにFXの仕組みや特徴、気を付けるポイントなどを分かりやすく解説します!
FXとは?
FXとは英語のForeign Exchange(外国為替)の頭文字からとった言葉で外国為替証拠金取引を行う金融商品になります。
ドル/円を例にします。
例えばドル/円の為替レートが100円というのはドルから見ていくらか?ということなので1ドル=100円という意味です。
そして為替レートは日々変動します。
その変動で生じる差額を利用して利益を出す取引となります。
取引の仕組み
具体的な説明に入りますが、FX取引を行うには外国為替市場を通して取引を行います。
外国為替市場は株式市場とは取引ルール、開場時間なども全く異なるので項目ごとに説明します。
外国為替
ところで外国為替は一般的には海外旅行時の円⇒ドルへの両替や国際間の貿易の決済というイメージがありますよね。
確かにその通りですが、FXでは為替レートの差額を狙って利益を出します。
ドル/円を例に説明します。
・値上がりで利益を出すパターン
例えばドル/円の為替レートで1ドル=100円の時にドルを買ったとします。
それから1ドル=101円になった時にドルを売れば1円分の利益になります。
FXでは通貨を買うことを買いポジションとかロングポジションなどと言います。
・値下がりで利益を出すパターン
逆に1ドル=100円から99円に値下がりした時に利益が出る仕組みを説明します。
少々複雑な仕組みですが、値下がりで利益を出す場合は担保(証拠金)を元にドルを持っていない状態からドルを売ります。
そしてドルを売った時点(100円)から99円に値下がりをした時に買い戻せば1円分安く買い戻した分利益になります。
FXでは値下がりで利益を出すことを売りポジションとかショートポジションなどと言います。
これが初心者だと分かりづらくて「ドルを持って無いのに何で売れるの?」という疑問が当然出てきますよね?
株式で言えば信用取引の空売りと同じ仕組みですね。
ここでは簡単に説明しますが、
①証拠金を担保にすることで無いものを借りて売ることが可能。
②借りたものは返さなきゃいけないので買い戻して証券会社に返却する。
③買い戻し時の価格が借りて売った時より安ければ利益になり、高ければ損失になる。
ということになります。
資金
FX取引に必要な資金ですが、証券会社や銘柄によって変わってきます。
これは最低取引単位が証券会社と銘柄で異なるのが理由です。
それだけの説明だとよくわからないのでSBI証券を例にしてもう少し詳しく説明します。
SBI証券でドル/円を取引する場合ですが、通常は1万通貨が最低取引単位になります。
つまり現在のレートが1ドル=100円だとしたら100×1万で1単位で100万円が必要となります。
※為替レートを元に計算されるので必要資金(保証金)は日々変動します。
SBI証券では通常とは別に少額で取引可能なSBI FXミニという仕組みがあります。
この場合は最低取引単位が1000通貨と1/10になるのでドル/円の場合は1単位で10万円が必要となります。
ちなみにこの最低取引単位はレバレッジをかけていない(1倍)状態での必要資金です。
レバレッジをかければ1単位は実質これより少ない資金で取引が可能になります。
私が調べた限りだと最低取引単位を1000通貨単位で取り扱っている証券会社が多い傾向です。
一番少ないところだとなんと1通貨単位で取引できる会社が2社ある事を確認しています。
つまりドル/円だと現在のレートだと1単位あたりたったの100円ちょっとで取引できるという事です。
これは初心者にはかなり魅力的ではないでしょうか?
1通貨単位で取引可能な証券会社ですが、口座開設して取引までの項目で紹介します。
取引時間

FXの取引時間ですが平日のほぼ24時間取引が可能です。
自分の都合良い時間帯を選べるので日中は本業が忙しくて取引できない人でも参加しやすいです。
株式市場は9時から15時までですのでそれと比べると取引時間の自由度の高さが魅力です。
通貨ペア(銘柄)
例えば冒頭でも例に挙げたドル/円ですが、字の通りドルと円の組み合わせの為替レートです。
他にもたくさん種類があります。
・ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円などの外国通貨/円の通貨ペア。
※クロス円と言います。
・豪ドル/米ドル、豪ドル/スイスフラン、NZドル/米ドルなどの外国通貨同士のペア。
というように大きく分けられます。
互いの通貨の価格が影響して為替レートが決定されるので通貨ペアによって値動きに癖があります。
そのため初心者が取引するとしたら
①値動きの激しい新興国通貨のペアは避ける。
②分析のための情報が入りやすい通貨ペアを選ぶ。
というのがポイントになるのでドル/円やユーロ/円あたりをおすすめします。
値動きもさほど激しくない部類ですし、メジャー通貨同士の組み合わせなので情報も入手しやすいです。
逆にスイスフラン/香港ドルなど日本人に馴染みの無い通貨は特別な理由が無い限り、関わらない方が無難です。
「よくわからないものは取引しない。手を出さない。」
これは投資全般において鉄則です。
口座開設して取引まで

FX取引を実際行う場合は、まずは証券会社での口座開設が必要になります。
メジャーな金融商品なので20社以上で取り扱っており、銘柄数、分析ツールの使い勝手など細かい違いがあります。
そんなに数が多いと「どれを選んで良いのかわからない」と困るでしょうから、初心者向けに選び方の基準でアドバイスするとすれば
・最小取引単位が小さい(少額でリスクを抑えた取引が可能)
・比較的有名で安心できる会社
の2点がポイントになってくると考えます。
この2点の条件でおすすめの証券会社を挙げてみます。
・松井証券 MATSUI FX
・SBI FXトレード
この2社は知名度が高く、取引単位も1通貨単位で出来るという特徴があるので少額でリスクを抑えたい初心者向けです。
もちろん会社は他にもありますし、それだけで善し悪しは決められないでしょうからよく吟味してあなたに会う会社を選びましょう。
FXの特徴
ここまでFXの基本的な概要を説明しました。
それを踏まえた上でFXにはどんなメリット、デメリットがあるのか?が見えてきますので説明します。
メリット
・上げ相場と下げ相場の両方に対応可能
証拠金取引ならではの利点ですが、値下がり時も売りポジションで利益に変えられるのでどんな状況でも臨機応変に対応可能です。
当たり前ですが、下がると思って売りポジションを仕掛けても上がれば損失が出るのでチャート分析の知識が必要です。
・24時間取引可能
すでに説明しましたが、FXはほぼ24時間取引が可能ですので日中は忙しい人でも投資に参入しやすいメリットがあります。
また取引時間が多いので日中以外の夜間の値動きを利益に変えられるチャンスがあります。
・レバレッジがかけられる
FXは国内の証券会社だと最大25倍までのレバレッジが可能です。
例えば50万円くらいのある程度まとまった資金があればレバレッジ5倍や10倍でそれなりの単位数で取引できます。
1通貨単位で取引できる証券会社を利用すればレバレッジが小さくてもその分利益は小さいですが気軽に投資可能です。
デメリット
・大きすぎるレバレッジは危険!
最大レバレッジ25倍は確かに魅力ですが、身の丈以上のレバレッジをかけると元本以上の損失発生のリスクがあります。
特に経験の浅い初心者は高くても5倍程度までのレバレッジが無難かと考えます。
元本は十分か?レバレッジは高すぎないか?保有ポジション(単位数)が多すぎないか?慎重に考えながら取引することが必要です。
・ロスカットがある
相場が不利な方向へ大きく変動するとポジションが強制的に決済されることがあり、これをロスカットと言います。
証拠金維持率というものが関係しており、一定の率を下回ってしまうと実行されます。
ロスカットのルールや基準は証券会社によって異なりますので事前に把握することが必要です。
・追証がある
相場が不利な方向に変動したときに「〇日の〇時までに証拠金の追加入金をしてください」と求められることがあります。
ロスカットと似ていますが、強制的に決済されるまでに時間的猶予がある事や判定ルールが異なります。
こちらも証券会社によってルールが微妙に違うので事前に把握する事が重要です。
ちなみに証拠金維持率はロスカットと追証に関係ありますが、計算方法がかなり複雑なのでここでは説明を割愛します。
はっきり言えるのは
・余裕ある口座資金(元本)
・適正なレバレッジ
・多すぎないポジション量
・含み損を広げ過ぎない事(損切りをするべきときに実行)
を意識することでリスク回避が可能です。
注意点

・海外のFX会社はおすすめしない
海外のFX会社は数百倍のレバレッジがかけられるなどの理由で需要がありますがハイリスク過ぎておすすめしません。
国内の会社が25倍に規制されているのはちゃんと理由があって、投資家を過度なリスクから保護するために政府が決めたものです。
個人的にも数百倍のレバレッジなんてとても恐ろしくて手を出す気にもならないし、人にも絶対勧められません!
また海外FX会社では出金がスムーズにできないというあり得ないトラブルもSNSで確認済みなので敢えて手を出す理由はありません。
・取引時間にはメリハリを!
FXはほぼいつでも取引ができ、時間の融通が利くことが良い点ですが、取引する時間帯としない時間帯のメリハリは必要です。
ルールを決めないと本来寝てる時間や人と会っているプライベートな時間もチャートが気になって生活や人間関係に支障が出ます。
これに関しては
・取引時間軸(チャートをチェックする頻度)を5分や10分などじゃなく数時間や1日など余裕を持つ事。
・「この時間帯はチャートを見ない!」という心理面の制御。
などで対処することが可能です。
まとめ

ここまでFX初心者向けに説明をしましたがいかがだったでしょうか?
世間からは「FXは大きく損しそうで怖い」という声も実際ありますが、それはFXのリスクの本質を正しく理解していないだけです。
デメリットからもわかるようにFXで大損せずに安定して利益を出すコツは資金管理がカギを握っています。
もちろんチャートを分析するテクニックなども必要だし、メンタル的な安定も必要になってくるし他にもいろいろ学ぶことはあります。
あなたがFXに興味を持っていてこの記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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