
こんにちは!
この記事では経済評論家で投資顧問会社やYouTubeなど手広く運用している朝倉慶さんについての記事を書いてみようかと思います。
実は私は2年位前に朝倉さんの株式、経済系の情報を発信するYouTube配信をチャンネル登録して見てました。
その時に思ったのが、この人はやたら自信満々に「日経平均株価はこれから上がる」という発言をよくするよなぁ。プロの経済評論家として参考になるんだろうか?
と疑問に思ったのがこの記事を書くことになったきっかけです。
どうやら朝倉さんには批判的なサイトもちょっと調べただけでも4~5箇所はあり、良く思っていない声も多いみたいだという事。
朝倉慶さんの経歴

1977年に明治大学政治経済学部卒。 3年間の証券会社勤務を経て経済評論家になる。 主に日本株式に関した多数の著書の他に、ネットやラジオの定期レポートの発信や各地での経済講演会を行っている。 2012年、株式会社アセットマネジメントあさくらを設立し、代表取締役に就任。 船井幸雄も「経済予測の超プロ」と評価している。 参考元:公式HP
このような経歴をお持ちです。
それでは過去のyoutube配信の発言を振り返ってみましょう。
批判の声
・さんざん上がるといっておいて相場が下がってもその事で弁解するわけでも無く、何事も無かったような態度。
・朝倉さんが運用する投資顧問で大きな損失を出した。
など悪い評判も見受けられます。
そんな評判の朝倉慶さんですが、今回はyoutubeで配信されていた動画の発言を検証し、どの程度の信頼性があるのかを独自の視点で述べたいと思います。
まずは朝倉慶さんはどんな経歴の方なのかの紹介です。※引用元 Wikipediaから一部抜粋
コロナショック最中の経済予測はいかに?
私が最初に動画を見始めたのは2020年の1月末頃でちょうど日本にコロナが広がってきて騒がれた時です。いわゆるコロナショックで日経平均やダウ平均株価が暴落していた頃でした。
その時に配信された動画の発言を要約、抜粋してみました。
2020/1/24配信
「相場は上に行きたがっている。理由は空売りが多いための一時的な下げだからいずれ買い戻されて上昇する」
2020/1/31配信
「空売りの影響で下げている。現物の株の売りではなく無いものを売っているだけが空売りの仕組みだから」
2020/2/14配信
「何度も申し上げているが空売りの買戻しでいずれ上昇する」
2020/2/25配信
「NYダウ平均株価は1000ドル下げたがあまり心配しなくても良いんじゃないかと。1万ドルからの1000ドル下落なら10%の下落だが、今回は率にして3.5%の下落。よくあるわけではないがそこまで深刻な下げじゃない」
といった具合に株価の下げに対して空売りが原因であり、それの買戻しでの上昇が起きるだろうという終始楽観的な発言を繰り返しており、強い自信をお持ちの様でした。
他の日の動画でも米国政府のコロナ対策としての緩和マネーを根拠に株価上昇するというように株価は上昇するだろうという意見やバイアスの元に動画では繰り返し発言していました。
・結果的に中長期的な経済予測は的中

上のチャートは日経平均では無いですがNYダウ平均株価の週足チャートで2020年の2月始めから2022年の2月22日現在の約2年間を表示したものになります。
チャートを見れば明らかですが2022年までの2年間で結果的にNYダウ平均株価は大きく上昇し、それに連動する形で日経平均も大きく上昇しました。
なので結果的に中長期で見れば朝倉さんの「株価は上がる」との予測は理屈が合っているかどうかは別として的中してしていたという事になります。
・短期目線では精度は低い
しかし短期目線で見ると話は変わってきます。
先に書いたとおりに朝倉さんは2020/2/25配信で今回は率にして3.5%の下落。よくあるわけではないがそこまで深刻じゃない」というように発言しましたが、約1か月後の3/23の週(週足チャートの青丸部分)でダウ平均株価は最安値で18500円台まで下がり、コロナショック暴落前と比較して約36%の大暴落となりました。
なので短期トレード目線の人が朝倉さんの事を鵜呑みにして大きく買いを入れていたら大損をしていた可能性が高いという事になりますね。
・コロナウイルスに対しての見立ては全然ダメ
さて経済予測は流石プロだけあって中長期的にはある程度当たっていたという評価になりますが、コロナウイルス関連についての見立てはどうだったでしょうか?
発言を要約して抜粋してまとめてみます。
2020/1/24配信
「日本でも多少の感染は致し方ないと思っている。」「半年で峠を超える。広がりを抑えられる。」
2020/2/14配信
「暖かくになるにしたがって感染は下火になるといわれている。」
2020/2/25配信
「日本は北海道で感染者が増えているが寒いからだ。夏へ向けて終息する。」
2020/3/19配信
「日本での死者は31人。世界的に見れば圧倒的に少ない。」
といった具合です。
当時の配信から現在までの2年間の動向で明らかなようにコロナウイルスに関しては今見返せば希望的観測が多くて見当違いの発言が多いことが分かります。
なので配信を参考にしてコロナウイルスの動向で株の売買を決めていたら短期的に損をした可能性が高いという事になります。
ただコロナ対策については政府でも右往左往、試行錯誤の状況ですので朝倉さんが適当なことを言っていたと個人批判をするのは少々酷な話です。
とはいえ未知のウイルス・感染症なわけですからその行く末を語るにはもう少し慎重になるべきだったのでは?と思いました。
まとめ
以上が考察でした。
結論から言えばyoutubeの内容は話半分で参考にする程度が丁度良いだろうという事ですね。
個人的に株価について上がる下がると自信満々に断言する人は信頼しませんw
ちなみに朝倉慶さんは定期的に経済セミナーも行っていますが費用が10000円だったり、月1で出す経済レポートなるものも半年で15840円、1年で31680円と高額です。
個人的にはそこまでのお金を払う意味があるのかすごく疑問ですね。
一応は経済評論家ですので経済情勢分析は参考になるでしょうが、投資は自己責任が原則です。
株の売買の判断を人の言う事を鵜呑みにして取引するのはあまり賢くないでしょう。
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